豆本・ミニチュア本作り方(その1)

豆本とは・・・日本豆本協会のサイトによる、長辺が3インチ(76ミリ)以内のものだそうです。

ドールハウス、ミニチュアの世界では、本当の豆本と、それっぽく見える豆本(ミニチュア本)があります。

ドールハウスの中に入れる場合には、閉じた状態。開いた状態(読んでる途中)で接着されたフェイク本が存在します。

ミニチュア 豆本の作り方(ヒント・アドバイス)

豆本専門の作家さんに学ぶのが一番だと思います。独学では限界もあります。参考になるかもしれないことを少し書いておきます。

用紙について・・・中身のしっかりある豆本を作る時は、書籍用紙 淡クリームキンマリを使っています。

中身のない、見開きタイプの場合は、薄い紙を必死に探して、あれこれ使っています。100均で売ってる紙もあります。好みの紙を探してみると良いと思います。

素材について・・・青空文庫Project Gutenbergなど著作権が切れている無料ものを利用します。

本文の印刷・・・インクジェットプリンター(手差しできるタイプ)を使って、両面印刷をしています。はっきり言って、めっちゃ大変です。どのくらいずらしたら、両面で綺麗に印刷できるか、微妙に調整しています。

表紙の印刷・・・白い紙に印刷して、エイジング加工すると、白い紙の部分が出てきて、いまいちと思ったら、色画用紙に印刷して、エイジングすると擦れても出てくるのは色付きの紙です。とにかく、いろいろ試して、見ることです。どんな本を作りたいかによります。

文章を印刷する

ページの配置。16ページを1セットとして作りましたが、これでよかったのか?けっこうな厚さになってる・・・悩みどころ。
これがなかなか大変。

文章を印刷

ページを配置したものです。切り取り線が見えると裁断したときにきれいじゃないので、切り取り線は入れません。トンボを入れます。これで裁断位置がわかります。 書籍用紙という紙に印刷。(両面印刷)
北越製紙の淡クリームキンマリというのが、一般的に書籍用紙として販売されています。淡いクリーム色の紙です。文字が読みやすいそうです。
厚さがいろいろあるので、自分にあった厚さの紙を選ぶのがよいと思います。
無料サンプルの請求をしてみるのもひとつです。
最初知識がとぼしく、単純に「書籍用紙」と検索して購入しました。
一般的なサイズの本を作る場合の厚さの書籍用紙が届いてしまった(汗)
十分使えるのですが、豆本としては・・・やや厚かったかな?
この点に関しては、在庫がなくなったら再検討。
(台紙、裏表紙などの部分の紙の厚さを調整して、なんとかのりきっていこうと思っています)
プリンターはインクジェットを使いました。
我が家のプリンターのずれ。
縦位置は問題なし。横に若干ずれていたので、ずれを調整をしました。なんとか両面印刷完成。
カッターで裁断。

製本作業

(画像は、普通のコピー用紙に印刷したものです)
小さいので、とびちると大変です。気をつけましょう。 糸で綴じます。
さて、どうやって綴じるのか?
手持ちの本でもよくわからない(汗)
こちらのサイトを参考にしました。

小口をカッターで、揃える。

カバーと帯

完成した本のサイズに合わせて作る。これがあると本屋に置いてあるような感じに仕上がります。 完成サイズはおおよそ13mm×17.5mm

この後、あれこれ改良していきました。

ここまでは、古いホームページの内容を移植したものになります。

2023年 追記

ほしいという方がいて販売するようになりましたが、こんなに小さいのを求めている方がいなくて、もう少し大きなサイズを作るようになりました。文字入れると、誤字脱字チェックも厳しくなってきて、イラストのみとか・・・・段々と、老化に合わせた豆本作りになっていきまさいた。

おすすめ参考書籍

2013年に発行された本で、とても良い本があります。
初めて豆本を作る方には、丁寧に説明されていて、おすすめです。
箔押しのことなども書いてあって、良い本です。

そのまま豆本 はじめての手製本編---今すぐ切って作れる豆本用紙付き! 全17作品 (大人の趣味講座) 
「そのまま豆本」は、タイトル通りにカットして本を作って楽しむことができます。 もったいなくて、はさみをいれられない感じ。(笑)
12分の1サイズのドールハウスに入れられるような小さなサイズではありません。

豆本づくりのいろは(手でつくる小さな本)

楽しい豆本の作り方(手のひらサイズの小さな本)